世紀の発見、万葉集は郷歌だった

韓日古代史に空白と謎が解ける
日付: 2024年02月20日 12時17分

連載にあたって

 人工知能が人々の日常生活の中にも急速に根を下ろしつつある。人工知能が外国語も即座で通訳、翻訳し疎通のため外国語を覚えなくてもよいような時代が来ている。だが、人工知能が近づけない領域、人間だけが挑戦できる領域はまだ多い。
人工知能は、古代表記でできている、日本最高の詩歌文学である万葉集などは解読できない。万葉集は数多くの研究と挑戦にもかかわらず、多くの部分が完全に解読されていない。万葉集を作った人々が当時、歌の制作に使った方式を知らないためだ。
ところが、韓国で3年前、『日本の万葉集は郷歌だった』という主張が発表された。40年以上、郷歌を研究してきた金永會東国大学世界仏教学研究所郷歌万葉集研究室長がその主人公だ。
長い間、新羅時代の歌としてばかり知られていた郷歌は、100年前、小倉進平京城帝大教授(後に東京帝大教授)が郷歌と吏読に関する研究を初めて発表して以来、彼の解釈方法を踏襲し補完や発展がなかった。当初から不完全だった郷歌解読方法を覆した人が金永會室長だ。
金永會室長は、韓半島の古代語など今、残されているあらゆる文献や資料から、古朝鮮の言語法則と記録、表記法を研究し、郷歌解読に成功した。郷歌制作法を発見したのだ。古代韓半島語を解読する「ロゼッタストーン」を発見した金永會室長は、この過程で知らされていなかった郷歌とハングル郷歌も発見、発掘し、アリランなど韓民族の歌の中で意味が分からないまま歌われてきた歌詞の意味なども究明した。
金永會室長によれば、郷歌は古朝鮮以来の表記法を継承、発展させ、新羅時代に完成させたものだ。彼の研究と発見は、論文と3冊の著作(『郷歌ルート』『千年郷歌の秘密』『日本の万葉集は郷歌だった』)として出版された。「郷歌制作法」の発見を多くのメディアが紹介、数多くの招請講演などを通じて広く知らされているが、これまで国内外からも反論と指摘、討論がない状態だ。
そして、金室長は研究を続けていた中、日本の万葉集、古事記、日本書記の中の韻文が郷歌制作法と同じであるのを発見した。日本に漢字が伝来されたのは、応神天皇のときだ。西暦750年以前に書かれた古書記、日本書記、万葉集が、古代の韓日関係も記述していることは、歴史と文化、文学研究者などは皆知っていることだ。韓国語と日本語は、言語学的には同じ言語と語る専門家もいる。
本紙は、韓日古代史の空白と謎を解くこの大発見に対する検証と討論の場を提供するため、金英會室長が発見・究明した郷歌制作法と彼が解読した万葉集を紹介することにした。本紙は、金永會室長が郷歌制作法を用いて解読する万葉集を来週から連載する。

金永會室長


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