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最終更新日: 2024-04-23 12:41:29
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2024年03月05日 12:57
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金永會の万葉集イヤギ 第2回
歴史を変えた歌、『万葉集』20番歌(下)

 
新たな解釈によれば、20番歌は次のようになる。

「茜のような赤い服の君(大海人皇子)が草むらを指す〔茜草指武良〕。前を草むらに向かって駆けていく〔前野逝〕。戻ってくるための印を野原に作って〔標野行〕。野を守る者も見えない〔野守者不見哉〕。あなたが袖を広げました〔君之袖布流〕」

二度と二人きりで会うことはないだろうと思い、額田王はその日にあったことを記念写真を撮るように歌にしておいた。彼女の心が歌に鮮血のようににじんでいる。自分の愛を裏切った昔の男だったが、「紅い服を着た武士に幸運あれ(茜武良)」と祈った。「この歌に力づけられて必ず武運長久しなさい」と。

そして4年が過ぎ、多くの人の運命を分けた672年(壬申年)となった。その頃、大海人皇子と天智天皇の息子・大友皇子が命がけの戦いを繰り広げていた。6月24日、隠居していた吉野から出て反乱を起こした大海人皇子が、7月2日に大友皇子の本拠地である近江大津京に進撃した。彼は彼我区分(敵と味方を区別すること)のため、味方の兵士たちに、服に赤い布をつけるよう命じた。
その瞬間だった。4年間眠っていた20番歌が発動した。歌は両軍の兵士たちを見極め、赤い布切れをつけた側の兵士たちを味方した。
「紅い服(茜)を着た武士(武)に幸運あれ(良)」
歌の中の3文字(茜・武・良)が赤い兵士たちに微笑み、大友皇子の兵士たちには目をつむった。歌の心を得られなかった大友皇子は窮地に追い込まれ、自ら生涯を終えなければならなかった。歴史の流れが変わったのだ。
「茜+武+良」という歌の中の3文字が魔力を発揮した。額田王がかつての情人のために「茜・草指・武良」という文章の中に込めておいた文字だ。この文字が生きて働いたのである。20番歌は「魔声」だった。万葉集の中の歌は、皆このような歌である。神を感動させ願いをかなえてくれる歌なのだ。

万葉時代の歌人たちは自分たちの歌を「魔声の歌」と認識していた。歌に力を込めるために渾身の力を尽くした。歌の力を信じる歌人たちの中心に、斉明天皇と持統天皇、そして数多くの皇室の人々がいた。
後日、この歌の特別・奇異な役割を理解した誰かが、歌を万葉集の20番目に配置しておいたのだ。それは誰だったのだろうか?
天神地祇の秘密の造化に気付いた者とは…。

歴史を変えた歌、『万葉集』20番歌〈了〉

〈次回〉 新羅王を呪い殺した歌、『万葉集』8番歌

2403-06-06 6面
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