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2023年11月21日 12:51
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新解釈日本書記「続」応神 幻の大和朝廷 第22回 伴野麓

 戦後の日本では、これまで述べてきたような反省に立ったのか、『古事記・日本書紀』は史料になるか、と疑問視するようになった。だが、それは『記・紀』が偽史であったということの証左であるほかない。
神武東征譚は、日本の新しい歴史研究の中では事実ではないと断定されるようになった。神武の実在を主張する説も多々あるようだが、もとより信じることはできないし、ましてや神武が橿原の宮で即位したというような建国記念日などはありようがないだろうといわれ、神武東征譚ははっきり否定されている。
神武の存在を否定することは、日本国民の歴史を切り捨てることにつながり、そう簡単にできるはずがないのだが、それをいとも簡単に切り捨て、日本国民の歴史を偽装・捏造したのが沸流百済だ。
そのようにできたのは、沸流百済が倭地に避難する以前の倭地の歴史は沸流百済の歴史、つまり自分たちの歴史ではなかったという論拠のためだ。自分たちの歴史ではなく、よその国の歴史を簒奪し、自分たちの歴史のように見せかけたという偽装・捏造が、日本の歴史の原点になっているといっても過言ではない。
大和朝廷は当初から大和に存在したということであるのだが、その大和朝廷は万世一系における大和朝廷ではなく、400年前後に樹立された百済系大和王朝の以前に存在した新羅系山陰王朝の構成国、つまり”幻の大和朝廷”を指している。
それは、京都は丹後から進出してきた倭宿禰(海部氏)勢力の王朝であるというものだ。百済系大和王朝は、その倭宿禰勢力の歴史を簒奪し、また塗り替えて、自分たちの歴史が悠久の昔から大和の地に存在していたかのように偽装・捏造したのだった。
金沢庄三郎著『日鮮同祖論』などによると、日本語の源流が韓語であることを明らかにしているし、内藤湖南や津田左右吉の論述もその範疇に入る。また当時の朝鮮人を日本人化(皇国臣民政策)するための啓蒙書である松田甲著『日鮮史話』も、その目的とは裏腹に、朝鮮通信使などを通じて、文化が朝鮮王朝から流入していることを暗喩している。
明治時代以降の歴史学者らは”韓隠し”を徹底し、日本の国体は神武の時から整備され、東洋の大国だという論調に終始しているのだが、それは言葉だけの主張のように感じるのだ。
日本固有とされる神道の場合も同様で、はるか昔から整備されたものと強調しているのだが、注意深く観察すると、檀君神話など韓地(三韓)の影響を受けていることが察知されるのである。
とまれ、神武東征譚はその実、沸流百済の大和侵寇譚であるほかなく、百済系大和王朝を突如樹立して、それ以前の新羅系山陰王朝を消し去った記録であるということがこれまでの記述でより明らかになったかと想っている。

2311-22-06 6面
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