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2023年07月04日 10:54
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ソウルを東京に擬える 第21回 デパート
百貨店の歴史 韓日をまたぐブランド文化 

 都市の消費生活のなかで良質のものを求めるとき、デパートに立ち寄る人は多いだろう。買い物の手段が多様化するなかでも、都会の一等地で長年にわたって商いが続く信頼感は大きい。
まず両都市の百貨店の歴史をたどってみると、1904年に商号を変えてデパートメント宣言をした三越が日本最初の百貨店とされる。06年には京城に進出、今の明洞に出張所を設置しており、韓日ともに三越が業界の先駆けとなった。その後、今の明洞付近には三中井・平田・丁子屋が開業、丁子屋の建物は解放後に美都波を経て改築され、現在はロッテヤングプラザとなった。30年に三越が京城支店として開業した当時の建物は、新世界に引き継がれている。31年創業の和信は韓国人資本で設立され、80年代まで現在の鍾路タワーの位置で営業を続けていた。
東京では日本橋三越本店や高島屋日本橋店の建物が重要文化財で、上野松坂屋もまた上野広小路で続く呉服系の老舗だ。東京では30年代には東急東横店、50~60年代にかけては西武、東武、小田急、京王といった電鉄系が登場し一時代を築いたが、昨今は縮小の流れだ。丸井は戦前から月賦販売を行うなど一線を画し、東京を中心に店舗を増やしてきた。
韓国で業界に大きな変化をもたらしたのは、日本からの進出で78年に開業したロッテ百貨店で、日本流の丁寧な接客が他社にも影響を及ぼしたという。百貨店が大衆化するなかで97年にリブランドされたのはギャラリア百貨店で、狎鴎亭にある名品館は高級感にあふれている。
今では新世界・ロッテ・現代が韓国の3大百貨店とされる。明洞や江南のような都心のみならず、ソウル市外縁部にも店舗がある。例えば蘆原駅近くにはロッテ、千戸駅前には現代があるのは、二子玉川に高島屋があり、北千住にマルイがあるようなものだろうか。3大百貨店にはそれぞれ大型モールがあり、新世界はEMARTを運営するが、大手はスーパー等の買収も数多くみられ、寡占状態ともいえる。他にもソウル市内にはNCや太平、ヘンボッカンといったデパートも存在する。
百貨店でも気張らずに楽しめるのは、デパ地下の食料品売り場だ。韓国でも、近年は日本に劣らず地方の食品や銘菓に特色が表れており、ソウル中心部のデパートには釜山オムクのサムジン食品、大田のベーカリー・聖心堂など有名店が入店し、蔚山のマッコリ・福順都家が期間限定店を開くこともある。東京では沈菜館や妻家房といった日本生まれの韓国惣菜店が定着しており、昨今では小さな韓国フェアの開催も目立つ。また韓国一の売上げを誇る新世界江南店など複数の百貨店には、北海道発のチーズタルト・BAKEが出店している。売上高日本一の伊勢丹新宿本店では2015年にSTYLENANDAが期間限定でショップを開いたあとに、常設化されて19年まで営業していた。さらに21年と22年に行われた”LITTLE SEOUL”という催事には韓国コスメや雑貨が集められて好評を得たが、その後には韓国コスメのセレクトショップYep〓sが出店するなど、韓国の流行をキャッチする世代をターゲットにした戦略が読み取れる。
またJR新宿駅直結のルミネエスト新宿でもまた、韓国ファッションなどのPOPUPストアが度々開かれてきたが、ヘルス&ビューティーショップのOLIVE YOUNGは、21年に常設店を出店し話題となった。一方で韓国では資生堂に安定的な人気があることから百貨店でも定着しており、また23年5月にはPOLAがロッテ明洞店に進出するなどの新たな動きもある。新規の出店や催事の実施は韓日関係によっても左右されやすいが、百貨店に並ぶ良質な品物こそ常に受け入れられてほしいものである。

 

新世界百貨店江南店

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊勢丹新宿店

2023-07-05 6面
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