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2019年01月01日 00:00
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新しい韓国精神の誕生~「韓半島の未来」への30年プロジェクト
健康で、素朴で強靭な韓国人たち

韓国教育文化運動センター
朴誠賢代表インタビュー


憲法に違反して大統領が弾劾され、大韓民国を否定する全体主義勢力に国家権力を奪取された。職業革命家たちが企画、主導した憲政中断事態を経験した。多くの市民が太極旗を持って自由民主体制守護のために街頭で2年間、闘争してきた。同時に、この絶体絶命の時期に韓国社会の荒廃した精神文化を再建しようとする静かで、巨大な覚醒が起きている。その中でも、この暗鬱な状況で「新韓国人の精神戦争30年」を企画している、韓国人の精神の復興のために、覚醒文化戦争、精神戦争30年を展開する「韓国教育文化運動センター」(イソンボン)の朴誠賢代表に会った。朴代表は、生活人のためのYouTube哲学講座も主宰する。統一日報は創刊60周年を期して、新しい韓国精神の発見を紹介していく。このインタビューは昨年の12月13日、ソウルで行った。
(インタビュアー=洪熒・本紙編集主幹)

生きることは子どもを産み揉まれながら人生を送ること

―まず10年後、人々の生き方はどうなっていると思うか。

朴誠賢(以下朴) ほとんどの先進国は人口減少問題が最も深刻な課題になると思う。韓国も最悪の人口減少の克服が問題だ。
―人口減少問題の原因と対応は?
朴 この問題は根本的には、現代文明の原子化傾向からくる。人間の生き方を考え直さねばならない。生の基準を変えなければならないと思う。これは文化・心理的な次元で捉えねばならない。人間がもっと宗教的に変わり、生に対して緊張せず、楽観的になり、生が織りなす苦難に対して大胆で淡々とする変化が必要だ。結婚をせず子どもを産まない理由は、無意識の中にも生を警戒するためだ。
その心理はまず、わが子に完璧な人生を与えられない。どうせ人生は完璧でないなら、むしろ私がもっとエンジョイしよう、というようなものだ。人間の生に対する肯定を回復しなければならない。子を産み日常を営み、揉まれながら生きることを受け容れなければならない。生に対する態度は変えることができる。
朴誠賢氏
 完璧な生を期待してはいけない。なぜ、結婚や出産を避けるのか。現代文明が爛熟するほど、出生率は低下するが、さらに進めば、出生率は再び増加し得ると思う。
20世紀に人類は絶滅の危機を経験した。全世界的に生に対する否定的な警戒心が一般的だが、私は人類が再び宗教性や霊性を回復すると思う、世界的規模で。
物質的な充足と関係なく、自分の子が健康で人格が強靭になればそれで良いと、そういう価値観を持つようになれば可能なことだと思う。そういう趨勢で長期的に変わり得る。
誰がどういう方向に変えることができるのか。若者たちには何を教えるべきか。
朴 今の若者たちが関心があるのはお金、キャリア、性だ。いつの時代もそうだった。ただ今日は、昔よりもそういうことがよく目に入るだけだ。
現代では昔のような大家族、村など共同体との関係の経験がない。若者たちはそのことについて学ぶ機会がない。現代は、個人化した疎通が大事で、真正性がより目立つ。真正性こそが最もアピールする文化だ。生を受け入れる姿勢が変わるのも当然だ。
― 韓日関係についてどう見るのか。
朴 今の韓日間の葛藤は、偽りと洗脳によって作られた葛藤構造だ。遠い過去に遡れば、日本は韓国とのみ交流した。全羅南道昇州で発見された2万2000年前の遺跡から、九州の黒曜石が発見された。白頭山の黒曜石も発見されたが、九州産の黒曜石がより良いものだった。これは当時、日本列島と韓半島の間で交易があった証拠だ。当時は氷河期だったため、今より海面が120メートルも低く韓日の往来が容易だった。

韓日は古代から対等関係

 韓半島の南部と九州は20キロほどの航路だった。
1万1700年前、氷河が溶け、海水面が高くなり、日本列島はさらに孤立する。日本はモンスーン(梅雨)気候であるため、当時は稲作も、春小麦や春大麦もできず、韓半島はアジア大陸の恐ろしい軍事力の前に恐怖に震えながら生き残り、自らのアイデンティティー、気質を守った。
2500年前、韓半島から五つ(米、小麦、大麦、鉄器、文字、文法)を持って、人々が日本列島に渡る。600年間にわたって何千もの移民の波が海を渡り、縄文文化と結合した。
縄文文化とうまく結合した集団が、他の集団に勝利した。この時代は、大和精神が強調される。古墳時代には、移民の波は男性中心だった。この時代の様子が新羅時代の延烏郞と細烏女の物語に残っている。(日本に行って、王=村長になった郎君がなぜ戻ってこないかな)
―韓日は、もともと一つの根っこで韓半島が本家、日本が分家という人が少なくない。
朴 それは違う。韓日は本家、分家の関係ではない。両国は、根が違う。韓国と日本は完全に対等だ。韓日は言葉の文法は同じだが、言語は全く違う。この異なる根がお互いによく絡み合ったということが重要だ。韓半島が大陸から日本への文化伝達の経路となった。そして、韓国は近代文明の吸収で、日本にお世話になった。蘭学派を通じて西洋の文物を受け容れた。
日本は韓国人を真剣に、執拗かつ一貫して同化しようとした。ところが、韓国人たちはそれを拒否した。植民地時代の歴史を見ると、日本はどの国も試みなかった措置をとる。
高等試験を通じて高級官吏になれる機会を付与し、士官学校を出て将校になり日本兵を指揮する機会も与えた。本当に粘り強く執拗かつ真剣に同化を推進した。ところが、韓国人はそれを拒否した。
日本は、韓国人たちがどういう気質なのかを知る必要がある。つまり、日本人が理解すべき韓国人の特質は同和を拒否し、真剣かつ執拗に同化させようとしても、韓国人は独立する頑固さがある。
―では、この同和を拒否した韓国人の気質はどこからきたのか。
朴 人間は宗教的な存在だ。1万1700年前の氷河期後の人類は、世界的な規模で巨大宗教ネットワークを作った。ただ、韓半島は巨大宗教ネットワークを作れる生活環境や条件が整っていなかった。そのため、韓半島の人々は、世界史的な宗教に飢えている。大陸の巨大な暴力の前で、自分自身をどうやって護れるのかを必死に求めた。

人間が追求すべき「美徳」とは「真実尊重」「善悪観」軸に

同和を拒否し独立心が強い韓国人気質を日本人は理解すべき

その飢えから、韓半島はギリシャ仏教(ガンダーラ仏教)を受け容れて1000年も維持した。
モンゴルに対抗して南宋が性理学(宗教化した儒教)にすがった。自分の体制を護るためだった。朝鮮も性理学に頼ったのだ。
 キリスト教を受け容れたのも、そういう歴史的な背景がある。そして、この歴史的な気質から現代では極端な表現として我々が見ているのが、平壌の「金日成永生教」とも言える。
―漢字文明圏の未来をどう見るのか。そもそも、漢字文化のアイデンティティーというのがあるのかも疑わしいが。
朴 「漢字文明」というものの未来はない。もともと漢字文化のアイデンティティーというものなどなかった。韓国人に最も影響を及ぼしたのは、漢文に翻訳された仏経だ。この経を何というべきだろう。
韓国人は漢字で孔子・孟子を学んだわけではない。ラテン語で聖書を読めば、それは聖書かラテン文学か。
―若者に教えるべき教養の基準は何か。生の基準、目標を若者にどう教えるべきか。
朴 「美徳」が重要だ。美徳とは、それのために自分が持っている何かを放棄することができるという人生の原則や意味だと思う。
美徳には、「真実尊重」の軸と「善悪」の軸がある。現代文明は、善悪の軸を持つのを難しくする。まずは、真実尊重の軸、そこに善悪の軸を付け加えればさらに硬くなる。
ニーチェの哲学の核心だ。ニーチェは善悪の軸を捨てろと言ったが。私は善悪の軸を持つようにと勧める。
韓国はあまりにも深く病にかかって、治癒に30年かかる。恨みを持ち増幅させてはならない。生に対する恨みを除去せねばならない。すべてを除去治療するこのプロセスには30年かかるだろう。

写真上:朴誠賢 1959年生まれ。ジャーナリスト。米ジョージワシントン大学経済学科卒。韓国教育文化運動センター代表。ニューテーリー主筆。『個人と呼ばれる奇跡』『象徴の誕生』『金槌での政治』など著書多数。

写真下:朴誠賢代表が主宰するYouTube放送。韓国で最も評価の高いYouTube教養放送。画面の左が曺成煥教授、右が朴誠賢代表

2019-01-01 1面
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