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2015年04月01日 00:00
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THAAD配備 中国に干渉の理由なし

 中国政府がTHAAD(高高度防衛)ミサイルを韓国内に配置しないよう、韓国政府に公然と、しかも高圧的な態度で迫っている。これこそ内政干渉といわず、何としよう。
なぜ韓国にTHAADミサイルの配置が必要になったのか。
韓国と国際社会は北韓の核武装を中止させるべく、20年にわたり、あらゆる努力を重ね、その都度、中国にも協力を要請してきた。しかし、北はあらゆる詭計を用い、時間を稼ぎ、核ミサイルの開発に拍車をかけてきた。そして今しも、核ミサイル実戦配備の宣言を行わんとしている。
先週、アメリカの国家情報局長は、北韓が移動式ICBMの配備に着手した可能性のあることを議会での報告で明らかにした。韓国にとっては北韓の核ミサイル防衛が、生存をかけての最優先課題となったわけである。もはやミサイル配備にかかるカネは問題でない。核ミサイルに対する多角的な防御対策が必要不可欠となっているのだ。
これまで北韓の核ミサイル開発を幇助し、庇護してきたのは誰か。貴方たち以外に誰がいよう。中国当局が韓国のミサイル防衛対策に干渉するなど、言語道断である。大韓民国に軍事的無防備状態をつくれといっているに等しい。
中国の行為には、韓半島に対する侵略的意図や支配欲があるのではないかと疑われても仕方がない。中国が経済成長率よりはるかに高いペースで軍事力を増大させている現実に、周辺国ばかりか世界が怪訝な目を向けている。現実にきちんと向き合ってほしいものだ。
中国自身の核兵器とミサイルはどこを狙っているのか。中国はなぜ攻撃兵器を開発しているのか。韓国のTHAAD配備に対する中国の反対理由が正当性を持つためには、中国自身が周辺国を脅かす核ミサイルを廃棄し、攻撃兵器の開発も中止すべきではないのか。
中国は韓国のミサイル防御策に干渉するのではなく、北韓の核ミサイルを廃棄させるべきだろう。

2015-04-01 2面
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