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2014年10月29日 01:19
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在日の従北との闘争史~6.25戦争と在日~③
国連軍の後方攪乱を試みた「祖防隊」

祖国戦線に出征した「民団」青年たち  
6・25戦争が勃発するや在日同胞社会にも激震が走った。ソ連の全面支援を背景に北傀軍が破竹の南進を続けるや旧朝連の残党らがいわゆる「祖防委」や「祖防隊」などの形で一斉に跋扈した。そういう混乱の中、民団の中核をなしていた青年学徒たちは学徒義勇軍として大韓民国を護るため出征を志願した。
在日青年学徒は、洛東江防御線にまで追い込まれた祖国を救うため参戦を許可するようGHQに嘆願した。この642人の在日学徒義勇軍のことはのちに詳しく紹介することにし、この「民団」だけでなく韓国歴史に誇りである愛国青年学徒たちが祖国守護戦線へ行った後の日本でどういうことが起きたのかを簡単に見てみよう。
日本共産党と一体となった「祖防隊」は、スターリンや平壌の指令に従って米軍と国連軍の後方撹乱を目論んだ。奇襲南侵戦争を韓国側の北侵戦争だとする謀略戦を大々的に展開しながら、国連軍の後方基地である日本で武装闘争・ゲリラ戦を試みたのだ。
日共の「山村工作隊」や「中核自衛隊」類の「祖防隊」は、東京・新橋の産別会館内に中央本部を置き、構成員は3000人から4000人とされた。この数字は後に朝総連の「学習組」の規模とも似ていて興味深い。
ところが、スターリンと金日成の南侵とそれに乗じた、日共の武装闘争やまた日共の前衛隊みたいな「祖防隊」などの蠢動は、国連軍の作戦に何らのダメージも与えられなかった。逆に、マッカーサー最高司令官による警察予備隊創設指令(1950年8月10日)で日本の再軍備を促進した。そして、1952年7月の破壊活動防止法の制定にもつながる。
振り返ってみると、朝総連が自慢の「闘争史」で宣伝してきたこの「祖防隊」も神話にすぎない。要するに、「祖防隊」や日共の武装闘争が物理的にできたことはなかったのだ。彼らは自分自身の存在を誇示するのが唯一の目標となった。
同族に暴力を振るった「祖防隊」      
連合軍や日本当局に打撃を与えられなくなるや、「祖防隊」の暴力は主に日本の中で最も弱い存在だった同族、「民団」に向けられた。
当時民団東京本部で組織部長をした金致淳氏は、「『祖防隊』は殺人を犯すぐらいの団体だった。山梨県の山中湖周辺で軍事訓練みたいなこともやっていた。『民団』を作らせないためにも立ち上げられた。『民団』の県本部や支部にかかわらず、一晩のうちで看板をはずしてまわっていた」と振り返る。
都内では、そのほかにも、「民団」に協力するパチンコ店には、5、6人で店に入って、ハンマーで釘を壊して二度と使えないようにしたり、飲食店に人糞を投げつけて、店をつぶしたりした。
人糞を投げつけられた店は、匂いがくっついて離れないために営業ができなかった。また、「民団」の集会場所にはラムネ弾を投げ込んで集会を妨害したり、目黒や渋谷の団員宅には火炎瓶を投げつけて、家を燃やしたりもしたという。「民団」側も黙ってはいなかった。若松町の民団中央本部や天沼の訓練所で火炎瓶を作ったりして対抗した。
辛容祥氏は「当時の民団活動は命がけだった」と振り返る。また、金致淳氏は「『民団』が今日もあるのは、その時の姿を見て、協力してくれる人も増えたからだ」とも回顧する。
「祖防隊」の暴走は、「民団」を攻撃するだけではなく、やがて自分たちに非協力的な味方も攻撃した。北区十条に北系の在日同胞が密集している地域まで襲撃した。これが朝総連の歴史で称えられてきた「祖防隊」の醜悪な素顔だった。
スターリンの手下となって同族を討った金日成と同様に、「祖防隊」も金日成や日共の手下となって同胞を討ったのだ。

2014-10-29 4面
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